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こんにちは。メールマガジン「Something」 編集部のCHOCOです。
最低気温が1桁!(11月1日/静岡市/9.7度) ヽ(  ̄д ̄;)ノ 深まる秋でございます。
冬に備えて蓄えます (´p◎q`) 冬眠しませんが。。。

先日、ノーベル賞受賞者が発表されましたが、 大村智さん (生理学・医学賞/抗寄生虫薬「イベルメクチン」開発)、梶田隆章さん(物理学賞/「ニュートリノに質量」発見)とも人柄が素敵で、研究成果以外についても連日報道されていましたね。
「微生物の力を借りているだけで、私自身が偉いものを考えたり難しいことをやったりしたわけではなく、すべて微生物がやってくれたことを勉強させていただいたりしながら、今日まで来ている」と話す大村智( 北里大学特別栄誉 )教授。人類への計り知れない貢献を成してなお、その謙虚な姿勢からは学ぶ事が多すぎて魅了されてしまいます。
寄生虫が激減する抗生物質「エバーメクチン」を発見(1979年)、米製薬大手メルク社と共同研究で開発した、効果を強めた抗寄生虫薬「イベルメクチン」(1981年家畜用に販売)が、全世界で毎年1800万人が感染する、失明のおそれがある「オンコセルカ症」や、足が象のように腫れ上がる「リンパ系フィラリア症」にも有効と判明。
オンコセルカ症は、 寄生虫(線虫)が人間の体内に侵入し、皮膚の下や目の中に入り込むと、皮膚が猛烈にかゆくなったり失明し、 かゆみに耐え切れず自殺者も出るほどの感染症で、アフリカだけでも毎年5万4千人もの人が失明していたそうです。以前、大村教授が実際に訪れたガーナのある集落で、 子供に手を引かれて歩いている男性に声をかけた時、「薬ができたおかげで病気を子供たちに感染させないでいられるのが嬉しい」と話してくれたそうです。 失明した患者が再び光を取り戻すことは残念ながらかなわないそうですが、皮膚のかゆみはおさまり、不自由ながら日常生活は送れるそうです。
メルク社と大村教授から、人類貢献のためにイベルメクチンを無償で供与することへの同意を得た世界保健機関(WHO)は、 熱帯病の撲滅作戦を開始し、2012年までに10億人以上に無償提供、現在も予防のため毎年およそ3億人がこの薬を飲み、2020年までの制圧も視野に入ってきているそうです。

大村教授は経営者としも優れ、「人の役に立つ」を幅広く実現されている方でもあります。
メルク社は当初、イベルメクチンの特許使用料として3億円を提示。 しかし、「売り上げに応じての支払い」を主張し、 メルク社から年平均約16億円の特許使用料の支払いを受け続け、経営難でほとんど倒産しかかっていた北里研究所を見事に立て直した敏腕経営者。
その陰には、会計、マネジメントなどの本を片っ端から購入し熟読、 会計専門家、経営者らに助言を求めながら勉強されたそうです。 その後は、皆さんもご存じの通り、病院建設の他、美術館、温泉施設、お蕎麦屋さんをつくったりと様々なかたちで実現されています。
また、 人材育成能力にも長け、大村教授の下で学んだ研究者 (教授31人、学位取得者120人余り)が更に人の役に立っていくであろうことを思うと、その視野の広さや実現力に、ただただ敬服するばかりのCHOCOでございます。゚+.(*ノωヾ*)+゚

さて、メールマガジン「Something」Vol.119(2015年10月号)も是非ご一読下さい。

一般的に同住宅の利用者は余命わずかとなった場合、連携する医療機関に入院するケースが多いが、文月庵では利用者の希望に応じ最期までみとることが特徴で、末期がん患者の受け入れも想定しているという。

同医院は「山医者」などと呼ばれ、多くの著書も残る故見川泰山(みかわたいざん)さんが1942年、無医村の湯本地区に開業。現在は、跡を継いだ長男の見川院長(56)が内科、心療内科などの診察を行っている。
文月庵は築約20年の元保養所を改装した建物で、 鉄筋コンクリート地上2階、地下1階建て。 1階に食堂や浴場、談話室、森へとつながるテラスがある。エレベーターで移動できる2階には利用者の居室が用意され関東平野が一望できる。
定員は5人。 院長の姉の藤原万耶(ふじわらまや)さん(72) ら介護資格を持つ職員2人が常駐し、食事や見守り、訪問診療などを行うのは一般的な同住宅と同じ。
だが文月庵はホスピス的機能を備えているのが特徴だ。
見川院長によると、 開設のきっかけは末期がんを患っていた70代女性との約束。東日本大震災で町内の自宅が被災した女性は見川医院に入院したが、 約1カ月半後に亡くなった。見川院長には生前、財産と最期の居場所づくりを託していたという。文の字は女性の名前から取った。
見川院長は「女性の遺志をやっと実現できる。余命わずかな高齢者が余計な医療に苦しめられず、安心して余生を過ごせる空間にしたい」と話す。

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